「休憩時間を最高のひとときに」店主様の想いを形に。
和の温もりを残しつつ、都会的なグレーの彩りが、忙しい合間の休憩時間をより深いリラックスタイムへと変えてくれます。 しかし、この現場には職人としての「試練」が待っていました。
地域に愛される、素敵な喫茶店
弁天の街で長く親しまれているこちらの喫茶店。店内の落ち着いた雰囲気そのままに、休憩室も「妥協のない空間にしたい」というご要望をいただきました。その期待に応えるべく、4枚の半帖ヘリ無し畳の製作に取りかかります。
【After 01】銀鼠色が描くモダンな市松
納品後の様子です。和紙畳であるダイケン清流の銀鼠色は、光を受けると非常に上品な陰影を見せてくれます。 半帖サイズを互い違いに敷き詰めることで、美しい市松模様が完成。休憩室とは思えないほど高級感あふれる空間になりました。
【After 02】神は細部に宿る「柱型加工」
今回最も神経を研ぎ澄ませたのが、この柱部分の切り欠き加工です。 ヘリ付きの畳であれば、ヘリを回して隠すことができますが、ヘリ無し畳はそうはいきません。 柱の形に合わせて畳表を精密に折り曲げ、シワひとつなく「バシッ」と納める必要があります。処理の仕方が仕上がりを左右する、まさに最高難易度の工程です。
【After 03】1ミリの隙間もない一体感
柱を避けるように納まった畳の直線美。 何度も寸法を計測し、製作段階で調整を繰り返した成果がこの納まりです。 店主様にも「ここまで綺麗に合うものなの!」と大変喜んでいただけ、職人冥利に尽きる瞬間でした。
| 施工場所 | 大阪市港区弁天(喫茶店休憩室) |
|---|---|
| 畳の種類 | 半帖ヘリ無し畳(新調) 4枚 |
| 使用素材 | ダイケン清流(和紙畳)銀鼠色 |
| 特殊加工 | 柱型切り欠き加工(高難易度処理) |
ヘリ無し畳の柱型加工は、正直、何度やっても背筋が伸びます。 ヘリという「逃げ」がないからこそ、折り曲げた部分の厚みや角の処理に職人の個性が100%出てしまうからです。 港区で商売をされる大先輩の店主様に喜んでいただけて、僕もホッと胸をなでおろしました。 この畳が、お店の繁盛を支える憩いの場になりますように!

